長引く咳(特に咳喘息について)
◆咳とは◆
一言で咳といっても
- 呼吸器の感染症(風邪、気管支炎、肺炎など)によるもの
- ほかの薬や副作用によるもの
- 肺がんや肺結核が疑われるもの
さまざまな原因が考えられます。
◆長引く咳◆
最近、発熱・痰などの症状を伴わず、数週間以上も持続する咳を訴えて来院する患者さんが増えています。 このような長引く咳の原因として近年注目されているのが、咳喘息によるものです。 咳喘息は、ヒューヒューゼイゼイといった喘鳴や呼吸苦を伴わず、むせるような咳だけが続くものをさします。
性別年齢に関係なく発症し、ほとんど痰は認められません。 咳は夜間や早朝に多く、運動や冷気の吸入、煙草の煙などにより誘発されることがあります。 胸部レントゲン写真や呼吸機能検査でも正常なことが多く、聴診でも異常も認めません。
◆どんな検査をするの?◆
問診、聴診、血液検査、レントゲン検査
◆咳喘息の治療◆
一般に咳止めは無効なことが多く、気管支拡張剤や吸入ステロイド剤を用います。
◆まずはご相談ください◆
咳喘息は自然と軽快するものもありますが、喘鳴や呼吸困難が出現し、本格的な気管支喘息に移行することも あります。咳は長期間続く方は当院にご相談ください。
2011年12月9日12:40 AM