高脂血症について

高脂血症は、血液中の脂質濃度が正常より高くなっている状態です。血液検査で、脂質(コレステロールや中性脂肪)の値の異常を指摘され、見つけられます。他の病気と異なり、全く症状がないのが特徴です。

高脂血症は放置すると、重大な疾患につながる病気です。増えたコレステロールが原因で、血液の通り道が狭くなり、血液の流れが悪くなります。これを動脈硬化といいます。動脈硬化は心筋梗塞、狭心症、脳梗塞などの発症につながります。

多くの場合は生活習慣が原因となっています。まず食事療法や運動療法を中心に生活習慣の改善を行います。腹八分目と低カロリー食を心がけ、卵の黄身やレバーなどコレステロールの多いものは控えましょう。食物繊維の多い根菜類や海藻類がおすすめです。

食事と合わせて運動も取り入れましょう。心臓に負担をかけるような激しい運動は避け、ウォーキングや軽いジョギングがおすすめです。

それでもコレステロールや中性脂肪が下がらない場合、薬物療法を行います。内服は一生続けなければいけないというわけではなく、生活習慣を改善し、標準体重ぐらいまで減量すれば、内服薬を減量ないし、なくすことも出来ます。

2011年12月9日3:00 PM