秋のアレルギー性咳喘息について

秋になると、アレルギー性の咳喘息の症状を訴える方が増えてきます。
春と秋にアレルギー咳喘息の患者さんが増えるのは、この時期に花粉の飛散量が
増えるからとも言われています。

春は杉、ヒノキの花粉が有名ですが、秋に飛散する花粉といえば、雑草の花粉で、ブタクサ、キリンソウ、ヨモギ、イネなどがあります。また秋には、夏に活動したダニが死滅し、死骸となるため、ハウスダストが大量に発生するともいわれています。

アレルギー性咳喘息は、何らかのアレルゲンや風邪をひいたことが原因で、主に咳の症状が長く続きます。口と肺を結ぶパイプ役である「気管支」の過敏性が高まり、むせる様な感じで咳が続きます。特に夜間が多く、眠れないという訴えも多いです。

このような方には、喘息で用いる気管支拡張薬や抗アレルギー薬を用いると効果があります。早ければ5日ほど、長いと1ヵ月以上治療を有する方もいます。生活上の注意点は、室内の掃除をこまめに行い、ダニの住処となりやすい布団を天日で干すよう心がけましょう。

2012年1月20日11:00 AM